大沢の家
都内でありつつ、緩やかに流れる川に面して建つ、のどかな住宅です。川を眺めれば水鳥たちが泳ぎ、一日中見ていても飽きることがありません。土地探しの段階からご相談頂き、当時はリノベーションか新築かも迷っておられましたが、川沿いにある桜の木に一目惚れ、この敷地に出会ってとんとんと話が進みました。
前面道路が南側にあり、道路に対してどう開くか、北側にある川と桜に対してどう開くかを大切に考えました。一番は桜の木のある景色をいかに取り入れ、楽しむかということでした。北側にある川に対して大きな窓を開けて借景と安定した光を取り入れ、南側にはバルコニーを設けてプライベートな空間としました。室内はゆったりとおおらかな空間になるよう、細かく区切らず、天井形状も工夫しています。暖房は建てもの全体で快適と過ごせるよう、床下を暖めることで全体を暖める方法を計画しました。