リノベーション模型
日本の美を伝えたい-鎌倉設計工房の仕事 553
世田谷のコッテイジー多世代住宅へのリノベーション10
ようやくリノベーション計画に話は移ります。
世田谷のコッテイジ、最初のブログ544で外観写真を
載せており、それと比較すると、
模型写真の左手棟の外壁板張部分が既存のコッテイジ
であることがわかります。。
つまり右左双方向に増築し、当初延べ15坪のコッテイジが
46坪の邸宅へと拡大。これは高齢者も含めた4人の近親者が
集まって住もうとなった結果です。
趣味に使っていたガーデニングのコッテイジが閑静で便利な
世田谷にあることを見直しそこに住もうとなり、今までの
住まいをたたんで此処に移住した訳です。
それまで4,50坪の家に住んでいただけに、15坪には要望が納らず
かつガーデニングのスペースは可能な限り確保したい、
またダイニングテーブルの高さほどの高低差が敷地と道路とにあり
京都の町屋のように間口が狭く奥に長い、俗にウナギの寝床
と言われる敷地条件。
最初のブログ写真で手前の隣地に家はなかったが、10年たてば
境界ギリギリまで何軒も建てこんでいます。
植物への陽当たり、室内への通風採光、これらの諸条件を
満たすとどうしても、建物は模型のように横に腕を伸ばしてゆく形になる。
ガーデニングのスペースと言えば、写真右手の道路から左奥の
コッテイジまで長いスロープと露地が伸び、それに沿って確保。
ただ奥は少しまとまった広さをとり中庭として機能させ、
イス、テーブル、縁台などを、最近作った藤棚の下に置き、皆さん
くつろいでいます。